第25問
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。
- コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10 mmとした。
- 裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。
- 異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。
1問目 マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。
正しい説明です。仕上げ終了後にそのまま放置していて、シーリング材といっしょに硬化してしまいますからね。
2問目 コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10 mmとした。
正しい説明です。
3問目 裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。
正しい説明です。接着剤の付いているものは、目地幅より1〜2mmほど小さいものを使用します。
4問目 異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。
間違った説明です。先打ちシーリング材が硬化する前に、後打ちシーリング材を施工してはいけません。
よって、この問題の間違った記述は4番です。
第26問
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として、最も不適当なものどれか。
- タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。
- タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2㎡以下とした。
- タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。
- タイルの張付けは、自地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。
1問目 タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。
間違った説明です。タイルの張付けモルタルは2層に分けて塗り付けます。塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1回に塗り付ける面積は2㎡以下とします。
2問目 タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2㎡以下とした。
正しい説明です。
3問目 タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。
正しい説明です。貧調合モルタルとは、セメント量を、通常よりも少なめに調合したモルタルのことです。
4問目 タイルの張付けは、自地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。
正しい説明です。
よって、この問題の間違った記述は1番です。
第27問
硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。
- たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。
- 軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。
- 軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。
1問目 たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。
正しい説明です。
2問目 たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。
正しい説明です。たてどいの受け金物は、1200mm以下の間隔とさします。
3問目 軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。
間違った説明です。軒どいの集水器には接着剤を使ってはいけません。
4問目 軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。
正しい説明です。軒どいの受け金物は、900mm以下の間隔といます。
よって、この問題の間違った記述は3番です。
第28問
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。
- セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
- セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。
- セルフレベリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。
1問目 セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。
正しい説明です。下地コンクリートの乾燥収縮の影響を考慮して、1ヶ月以上たったのちセルフレベリング材を施工します。
2問目 セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
間違った説明です。吸水調整剤を塗布後は十分に乾燥をさせる必要があります。
3問目 セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。
正しい説明です。硬化する前に風が当たると硬化前にしわが発生する可能性があるため、セルフレベリング材が硬化するまでは通風をさける必要があります。
4問目 セルフレベリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。
正しい説明です。床仕上げまでの乾燥養生期間は常温で7日、冬期は14日以上とし、30 日以内とするようにします。
よって、この問題の間違った記述は2番です。