目次
第29問
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。
- 建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。
- グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。
- 厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。
1問目 熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。
正しい説明です。熱線反射ガラスは、ガラスの表面に金属酸化物を焼き付けていて。日射光線を反射させるガラスです。反射膜コーティング面は内側に施工します。
2問目 建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。
正しい説明です。セッティングブロックはガラス横幅寸法の約1/4のところに2箇所設置します。
3問目 グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。
間違った説明です。グレイジングキャンネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部で隙間ができないようにします。
4問目 厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。
正しい説明です。単板ガラスは普通の1枚のガラスのことで、不定形シーリング工法は。止水・排水性が高く、溝内の水の滞留 を許容しない場合に採用されます。
よって、この問題の間違った記述は3番です。
第30問
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。
- 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。
- 木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
- 高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。
1問目 上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。
正しい説明です。使用量が少量の場合は。工事管理者の承認があれば、同一製造所の同種塗料に限り現場で調色しても良いことになっています。
2問目 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。
正しい説明です。天井等の見上げ部分については、研磨紙ずりを省略することができます。
3問目 木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
正しい説明です。
4問目 高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。
間違った説明です。エアレススプレーを用いります。エアレススプレーによる吹付け塗りは,高粘度,高濃度の塗料による厚膜塗装に適しています。
よって、この問題の間違った記述は4番です。
第31問
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
- 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3一程度まで満切りした。
- 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。
- 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。
1問目 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
正しい説明です。接着剤は合成ゴム系で、ニトリルゴム系が接着剤が望ましいです。
2問目 継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3一程度まで満切りした。
正しい説明です。溝は,V字形又はU字形とし,均一な幅に床シート厚さの 2/3 程度まで溝切りします。
3問目 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。
間違った説明です。 シートと溶接棒は、180~200°Cの温度で熱風溶接機で同時に溶融し、余盛りができる程度に加圧しながら行います。
4問目 溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。
正しい説明です。体積収縮で肉痩せを起こさないためにも、冷却後に削り取ることが大切です。
よって、この問題の間違った記述は3番です。
第32問
内装改修工事における既存床仕上げ材の除去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、降去する資材は、アスベストを含まないものとする。
- コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、ブラスト機械を用いてコンクリート表面とともに削り取った。
- モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて降去した。
- モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存量部分と縁切りをした。
- 根大張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないように除去した。
1問目 コンクリート下地の合成樹脂塗床材は、ブラスト機械を用いてコンクリート表面とともに削り取った。
正しい説明です。
2問目 モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて降去した。
正しい説明です。
3問目 モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存量部分と縁切りをした。
間違った説明です。磁器質床タイルを、手作業でのはつりのみでは張り替えない部分も痛める恐れがあるため、張替え部をダイヤモンドカッターで縁切りする必要があります。
4問目 根大張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないように除去した。
正しい説明です。
よって、この問題の間違った記述は3番です。