第21問
型枠支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する。
- 上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。
- 梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上で、かつ、所要の安全性が確認されれば取り外すことができる。
- スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合、存置期間中の平均気温から存置日数を決定する。
1問目 パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する。
間違った説明です。パイプサポートに設ける水平繋ぎは、ボルトまたは専用金具を用いて緊結します。
2問目 上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。
正しい説明です。支柱は平面上の同一位置に立てます。
3問目 梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上で、かつ、所要の安全性が確認されれば取り外すことができる。
正しい説明です。
4問目 スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合、存置期間中の平均気温から存置日数を決定する。
正しい説明です。
よって、この問題の間違った記述は1番です。
第22問
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 耐久性を確保するためには、水セメント比は小さいほうがよい。
- スランプの大きいコンクリートでは、細骨材率が小さすぎると分離しやすくなる。
- スランプは、工場出荷時における値を指定する。
- AE減水剤を用いると、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。
1問目 耐久性を確保するためには、水セメント比は小さいほうがよい。
正しい説明です。コンクリートは、水セメント比が小さいほど、耐久性が高くなるという傾向にあります。
2問目 スランプの大きいコンクリートでは、細骨材率が小さすぎると分離しやすくなる。
正しい説明です。細骨材率が小さいとガサガサのコンクリートとなり、分離しやすくなります。
3問目 スランプは、工場出荷時における値を指定する。
間違った説明です。スランプは、荷卸し地点における値を指定します。
4問目 AE減水剤を用いると、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。
正しい説明です。減水剤は、セメント粒子の分散作用によりワーカビリティ改善し、スランプや強度を得るのに必要な単位水量および単位セメント量を減少させることができるます。
よって、この問題の間違った記述は3番です。
第23問
鉄骨の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。
- 溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。
- 柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の資通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。
- 開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。
1問目 ひずみの矯正を常温加圧で行う場合は、ローラー又はプレスを使用する。
正しい説明です。ひずみの矯正はでは、加熱しての矯正はメッキ面を溶接する可能性があるため、おこなってはいけません。
2問目 溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくする。
間違った説明です。溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は小さいか同じにします。
3問目 柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の資通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設ける。
正しい説明です。鉄骨フランジは耐力低下が大きため貫通孔は設けず、ウェブに設けるようにします。
4問目 開先の加工は、自動ガス切断、機械加工等により行う。
正しい説明です。
よって、この問題の間違った記述は2番です。
第24問
在来軸組構法における木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで結め付けた。
- 隅通し往の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金場を用いてボルトで締め付けた。
- 建入れ直し完了後、接合金物や火打材を固定し、本節かいを取り付けた。
- 垂木の継手は母屋の上でそぎ継ぎとし、釘で取り付けた。
1問目 土台の継手は腰掛けあり継ぎとし、継手付近の下木をアンカーボルトで結め付けた。
間違った説明です。土台の継手は腰掛けあり継又は腰掛けかま継で、上木となる男木をアンカーボルトで締め付けます。
2問目 隅通し往の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金場を用いてボルトで締め付けた。
正しい説明です。
3問目 建入れ直し完了後、接合金物や火打材を固定し、本節かいを取り付けた。
正しい説明です。
4問目 垂木の継手は母屋の上でそぎ継ぎとし、釘で取り付けた。
正しい説明です。
よって、この問題の間違った記述は1番です。