目次
- 1 はじめに
- 2 (1) GE-PONにおける上り帯域制御などについて述べた次の二つの記述は、(ア) 。
- 3 (2) IETFのRFC3261において標準化されたSIPについて述べた次の記述のうち、正しいものは、(イ) である。
- 4 (3) IEEE802.3at Type2として標準化された、一般に、PoE Plusといわれる規格では、PSEの1ポート当たり、直流50~57ボルトの範囲で最大(ウ)を、PSEからPDに給電することができる。
- 5 (4) IEEE802.3aeにおいて標準化されたLAN用の (エ)の仕様では、光源として1,550ナノメートルの超長波長帯が用いられ、伝送媒体としてシングルモード光ファイバが使用される。
- 6 (5) IEEE802.11標準の無線LANの環境として、同一アクセスポイント(AP)配下に無線端末(STA)1とSTA2があり、障害物によってSTA1とSTA2との間でキャリアセンスを検知できない場合における隠れ端末問題の解決策として、APは、送信をしようとしているSTA1からの (オ)信号を受けるとCTS信号をSTA1に送信するが、この CTS信号は、STA2も受信できるので、STA2はNAV期間だけ送信を待つことにより衝突を防止する対策が採られている。
はじめに
この解説は、自分用に私見によって解説しています。
では、やっていきましょう。
(1) GE-PONにおける上り帯域制御などについて述べた次の二つの記述は、(ア) 。
A GE-PONの上り信号は光スプリッタで合波されるため、各ONUからの上り信号が衝 突しないようOLTが各ONUに対して送信許可を通知することにより、上り信号を時間的に分離して衝突を回避している。
B GE-PONでは、伝送帯域を有効活用するため、一般に、上り信号の帯域を動的に制御しており、各ONUは上りのデータ量をOLTへ通知し、OLTが各ONUに帯域を割り当 てるP2MPといわれる機能が用いられている。
1 Aのみ正しい
2 Bのみ正しい
3 AもBも正しい
4 AもBも正しくない
解説
A・正しい記述です。
B・間違いです。
OLTとONUとの間において、給電が不要な受動種子で構成される、光スプリッタを用いて光信号を合・分波し、1台のOLTに複数のONUが接続される。
P2MPとは、ONUがネットワークに接続されているとそのONUを自動的に発見し、通信リンクを自動で確立します。
答え 1
(2) IETFのRFC3261において標準化されたSIPについて述べた次の記述のうち、正しいものは、(イ) である。
1 SIPサーバのうちプロキシサーバは、ユーザエージェントクライアント(UAC) の登録を受け付ける。
2 SIPサーバのうちリダイレクトサーバは、受け付けたUACの位置を管理する。
3 SIPサーバのうちレジストラは、UACからの発呼要求などのメッセージを転送する。
4 SIPサーバのうちロケーションサーバは、UACからのメッセージを再転送する必要がある場合に、その転送先を通知する。
5 SIPは、単数又は複数の相手とのセッションを生成、変更及び切断するためのアプリケーション層制御プロトコルである。
解説
SIPサーバの構成は4つです。
ユーザエージェントクライアント(UAC)の登録を受け付けるレジストラサーバ
受け付けたUACの位置を管理するロケーションサーバ
UACからの発呼要求な どのメッセージを転送するプロキシサーバ
UACからのメッセージを再転送する必要がある場合に、その転送先を通知するリダイレクトサーバ
答え 5
(3) IEEE802.3at Type2として標準化された、一般に、PoE Plusといわれる規格では、PSEの1ポート当たり、直流50~57ボルトの範囲で最大(ウ)を、PSEからPDに給電することができる。
1 15.4ワットの電力
2 68.4ワットの電力
3 350ミリアンペアの電流
4 450ミリアンペアの電流
5 600ミリアンペアの電流
解説
Type2PoE PlusはPSEの1ポート当たり、直流50~57ボルトの範囲で最大600ミリアンペアを、最大電力30.0ワット以上をPSEからPDに給電することができます。
答え 5
(4) IEEE802.3aeにおいて標準化されたLAN用の (エ)の仕様では、光源として1,550ナノメートルの超長波長帯が用いられ、伝送媒体としてシングルモード光ファイバが使用される。
1 10GBASE-LR
2 10GBASE-LW
3 10GBASE-SR
4 10GBASE-ER
5 1000BASE-LX
解説
LAN用の仕様 光源として1,550ナノメートルから10GBASE-ERだとわかります。
答え 4
(5) IEEE802.11標準の無線LANの環境として、同一アクセスポイント(AP)配下に無線端末(STA)1とSTA2があり、障害物によってSTA1とSTA2との間でキャリアセンスを検知できない場合における隠れ端末問題の解決策として、APは、送信をしようとしているSTA1からの (オ)信号を受けるとCTS信号をSTA1に送信するが、この CTS信号は、STA2も受信できるので、STA2はNAV期間だけ送信を待つことにより衝突を防止する対策が採られている。
1 REQ
2 RTS
3 FFT
4 CFP
5 NAK
解説
隠れ端末も問題の解決策としてRTS信号とCTS信号を用いて衝突を回避する方法です。
答え 2