2級建築施工管理士の過去問、木構造についてをまとめました。
過去10年の出題傾向
令和2年 後期 |
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平成29年 後期 | _ | 平成25年 | ○ |
令和元年 後期 | _ | 平成29年 前期 | ○ | 平成24年 | ○ |
令和元年 前期 | ○ | 平成28年 | ○ | 平成23年 | ○ |
平成30年 後期 | ○ | 平成27年 | ○ | ||
平成30年 前期 | _ | 平成26年 | ○ |
個人的にオススメしたい参考書
令和元年 前期
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打等によりその部分の存在応力を伝えるように緊結する。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に近付けず、くぎ等の金物で緊結する。
- 階数が2以上の建築物における隅柱又はこれに準ずる柱は、原則として通し柱とする。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 記述のとおりです。
- 構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打等によりその部分の存在応力を伝えるように緊結する。
- 記述のとおりです。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に近付けず、くぎ等の金物で緊結する。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に近づけて、筋かい用の金物で緊結します。
- 階数が2以上の建築物における隅柱又はこれに準ずる柱は、原則として通し柱とする。
- 記述のとおりです。
平成30年 後期
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 構造耐力上必要な軸組の長さの算定において、9 cm角の木材の筋かいを片側のみ入れた軸組の軸組長さに乗ずる倍率は3とする。
- 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150以下とする。
- 3階建の1階の構造耐力上主要な部分である柱の断面は、原則として、小径5cm以上とする。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ5cm以上で幅9cm以上とする。
- 構造耐力上必要な軸組の長さの算定において、9 cm角の木材の筋かいを片側のみ入れた軸組の軸組長さに乗ずる倍率は3とする。
- 筋かいを入れる主な軸組みの軸組長さに乗ずる倍率は、9cm角以上の木材の場合3倍と表記されています。
- 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150以下とする。
- 記述のとおりです。有効細長比の数値が小さいほど、太い部材になります。
- 3階建の1階の構造耐力上主要な部分である柱の断面は、原則として、小径5cm以上とする。
- 記述のとおりです。階数が2を超える建築物の1階の柱の小径は、5cm以上とします。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ5cm以上で幅9cm以上とする。
- 圧縮力を負担するの木材の筋かいは、厚さ3cm以上で幅9cm以上のものとする。設問は引張力のことです。
平成29年 前期
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ3cm以上で、幅9cm以上とする。
- 筋かいを入れた軸組は、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する。
- 構造耐力上必要な筋かいを入れた軸組の長さは、各階の床面積が同じならば、2階の方が1階より大きな値となる。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ3cm以上で、幅9cm以上とする。
- 記述のとおりです。
- 筋かいを入れた軸組は、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。
- 記述のとおりです。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する。
- 記述のとおりです。
- 構造耐力上必要な筋かいを入れた軸組の長さは、各階の床面積が同じならば、2階の方が1階より大きな値となる。
- 筋かいは地震時に大きな水平力を負担するので、2階より1階のほうが必要筋かい量は多くなります。
平成28年
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
- 胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
- 床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
- 記述のとおりです。
- 胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
- 垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝える部材は軒桁のことで、胴差は2階の床を作るための部材で、梁、桁と並行に建物の周りに配置する。
- 床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。
- 記述のとおりです。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 記述のとおりです。
平成27年
木構造における接合金物とその用途の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- ホールダウン金物 —— 柱と基礎の緊結
- 羽子板ボルト —— 柱と筋かいの接合
- 短ざく金物 —— 胴差相互の連結
- ひねり金物 —— 垂木と軒桁の接合
- ホールダウン金物 —— 柱と基礎の緊結
- ホールダウン金物は柱と基礎の接合に用いる。
- 羽子板ボルト —— 柱と筋かいの接合
- 羽子板ボルトは柱と梁・桁の接合、小屋梁と軒桁の接合に用いる。
- 短ざく金物 —— 胴差相互の連結
- 短ざく金物は管柱の連結、胴差相互の連結に用いる。
- ひねり金物 —— 垂木と軒桁の接合
- ひねり金物は垂木と軒桁の接合に用いる。
平成26年
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 和小屋の小屋梁には、曲げモーメントが生じる。
- 地震力に対して有効な耐力壁の必要長さは、各階の床面積が同じ2階建であれば、1、2階とも同じである。
- 筋かいと間柱の交差する部分は、筋かいを欠き取らずに、間柱断面を切り欠くようにする。
- 土台は軸組最下部の水平材で、柱の下端を連結し、柱からの荷重を基礎に伝えるために用いられる。
- 和小屋の小屋梁には、曲げモーメントが生じる。
- 記述のとおりです。
- 地震力に対して有効な耐力壁の必要長さは、各階の床面積が同じ2階建であれば、1、2階とも同じである。
- 耐力壁の必要長さは各階ごとに屋根の重さ等により定められており、1階のほうが必要長さは長くなります。
- 筋かいと間柱の交差する部分は、筋かいを欠き取らずに、間柱断面を切り欠くようにする。
- 記述のとおりです。
- 土台は軸組最下部の水平材で、柱の下端を連結し、柱からの荷重を基礎に伝えるために用いられる。
- 記述のとおりです。
平成25年
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 筋かいにより引張力が生じる柱の脚部近くの土台には、アンカーボルトを設置する。
- 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、200以下とする。
- 梁、桁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
- 火打梁は、外周軸組の四隅や大きな力を受ける間仕切軸組の交差部に入れ、骨組の水平面を堅固にする。
- 筋かいにより引張力が生じる柱の脚部近くの土台には、アンカーボルトを設置する。
- 記述のとおりです。
- 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、200以下とする。
- 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150以下とする。
- 梁、桁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
- 記述のとおりです。
- 火打梁は、外周軸組の四隅や大きな力を受ける間仕切軸組の交差部に入れ、骨組の水平面を堅固にする。
- 記述のとおりです。
平成24年
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
- 3階建の1階の柱の断面は、原則として、小径5cm以上とする。
- 真壁は、壁を柱と柱の間に納め、柱が外面に現れる壁をいう。
- 床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう剛性をできるだけ高くする。
- 胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
- 垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝える部材は軒桁のことで、胴差は2階の床を作るための部材で、梁、桁と並行に建物の周りに配置する。
- 3階建の1階の柱の断面は、原則として、小径5cm以上とする。
- 記述のとおりです。階数が2を超える建築物の1階の柱の小径は、5cm以上とします。
- 真壁は、壁を柱と柱の間に納め、柱が外面に現れる壁をいう。
- 真壁は、和室の壁仕上げで柱があらわれるように仕上げたもの。
- 床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう剛性をできるだけ高くする。
- 記述のとおりです。
平成23年
木構造の筋かいに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ5cm以上で、幅9cm以上とする。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 筋かいは、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。
- 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する。
- 記述のとおりです。
- 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ5cm以上で、幅9cm以上とする。
- 圧縮力を負担するの木材の筋かいは、厚さ3cm以上で幅9cm以上のものとする。設問は引張力のことです。
- 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
- 記述のとおりです。
- 筋かいは、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。
- 記述のとおりです。